【更新】創作小説「夢幻の少女ラクラス２ ティラミス編 第五章 四 白霧にほどけた祈り」

こんにちは、明帆（@Sweet_Project78）です。

明帆が執筆中の作品、「夢幻の少女ラクラス」の更新記録についてご紹介いたします。

「夢幻の少女ラクラス」は、「小説家になろう」で連載中の、「剣」と「魔法」が飛び交う物語です。「作品のあらすじ」についてはリンク先をご覧ください。

明帆

ラクラス達の冒険譚をお楽しみください。

ホノ

更新された話も気になりますが、前回までの話も気になるところですね♪

１. 前回までのあらすじ

ニアの穢れが再び疼き始める気配に一刻も早くティラミスに戻らなければならないラクラス達一行。

しかし、エンシェント・ジュエルからティラミスまで戻るには歩む者の意思さえ試すように歪む迷宮を再び陸路で戻るしかなかった。

そう思っていた矢先、ほとんど伝承の中にしか存在していない『空間を一瞬で超える』という奇跡、転送魔法、次元連結『ディメンション・コネクト』、失われた神代の秘術の存在を知ることとなったラクラス達。

しかし、不安定に揺らぐ次元の境界を圧縮し、座標間の距離を強引に接続する術である転送魔法は、失敗したら命を失う危険もある代物。強大な魔力制御と、座標補正の才能を兼ね備えた少数の者にしか扱えないことからミスティアの協力のもとにティラミスへの帰還を試みることになった。

鏡花水月の宝石姫ミスティアと過ごした日々を回想し、心を落ち着かせながらティラミスへ戻る準備が整うまでの時間を過ごすラクラス達。

命を懸けた禁忌の転送魔法の前に、心に残るのは仲間への誓いと、夢への約束だったーー。

２. 揺らぐ世界と揺らぐ心の重なり

エンシェント・ジュエルでの旅を終えたラクラス達は、転送装置を用いて、研究都市ティラミスへの帰還を急ぎ試みます。

そんな命懸けの転移の最中、座標はわずかにずれ、転送の一瞬――。
幼い日のアリヴィアの幻影がラクラスの前に現れます。

声をかけることも、手を伸ばすこともできず、ただ白い霧のなかで、その姿が溶けてしまった守れなかったあの日。幻想か、記憶か、それとも贖罪か。胸に残るのは、祈りのような願いと、微かな微笑み……。

やがて光は安定を取り戻し、無事に転送は成功します。

ラクラス達が進む道のその先には一体どんな運命が待ち受けているのでしょうか。

ラクラス達の物語は続きます。

いつも、小説をお読みくださりありがとうございます。

３. 「白霧にほどけた祈り」の読みどころまとめ

この物語では、『転送』という一瞬の時間と空間のゆらぎの中に、心の奥に沈んだ後悔や祈りが浮かび上がるようなシーンを描きました。

誰しも、戻れない過去や、声をかけられなかった誰かの幻影に、ふと心を揺らす瞬間があると思います。
今回現れたアリヴィアの姿は、現実ではありえないはずのもの。ですが、ラクラスにとっては確かに『あの日』に置いてきてしまった記憶であり、祈りでもあります。

この小さな祈りのような時間が、彼女の旅路にどんな意味をもたらすのか。
静かに、けれど確かに物語は続いていきます――。

続きを楽しみにお待ちいただけたら嬉しく思います。

明帆

作品の更新の際には、なろうサイト内に「活動報告」もさせていただいています。よろしければそちらも覗いてみてください。

ホノ

それでは本日もありがとうございました。