【更新】創作小説「夢幻の少女ラクラス2 ティラミス編 第五章 五 理に沈む音」

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こんにちは、明帆(@Sweet_Project78)です。

明帆が執筆中の作品、「夢幻の少女ラクラス」の更新記録についてご紹介いたします。

「夢幻の少女ラクラス」は、「小説家になろう」で連載中の、「剣」と「魔法」が飛び交う物語です。「作品のあらすじ」についてはリンク先をご覧ください。

「理に沈む音」の読みどころ
  1.  ティラミスの精緻な魔導構造
  2. 対話と沈黙
  3. 理で組まれた世界と心の歪み
明帆

ラクラス達の冒険譚をお楽しみください。

ホノ

更新された話も気になりますが、前回までの話も気になるところですね♪

目次

1. 前回までのあらすじ

エンシェント・ジュエルでの旅を終えたラクラス達は、転送装置を用いて、研究都市ティラミスへの帰還を急ぎ試みる。

そんな命懸けの転移の最中、座標はわずかにずれ、転送の一瞬――。
幼い日のアリヴィアの幻影がラクラスの前に現れる。

声をかけることも、手を伸ばすこともできず、ただ白い霧のなかで、その姿が溶けてしまった守れなかったあの日。幻想か、記憶か、それとも贖罪か。胸に残るのは、祈りのような願いと、微かな微笑み……。

やがて光は安定を取り戻し、無事に転送は成功するーー。

2. 理で組まれた世界と心の歪み

転送の光が収まった直後、ラクラスたちは共通の幻影を目にしました。それは、幼き日のアリヴィアの姿。転送の余波がまだ残る空気の中、三人は言葉少なに幻影の意味を共有します。

静かな森の祠――それが、ミスティアの補正によって復元された転送座標でした。その足で向かった先に広がるのは、八属性を基盤に魔導と理術が融合する知の都市――ティラミス。

そこでは、風や光、水だけでなく、闇・月・陽・火・土といった属性も理術化され、『雷』を生み出す技術へと転換されています。

整いすぎた街の『秩序』に静かに違和を覚えラクラス達でしたが、リアンの記憶を取り戻すための鍵を求めて再びストロー博士の研究塔へと向かいます。

ラクラス達が進む道のその先には一体どんな運命が待ち受けているのでしょうか。

ラクラス達の物語は続きます。

いつも、小説をお読みくださりありがとうございます。

3. 「理に沈む音」の読みどころまとめ

転送直後、ラクラス達がみた幻影、幼き日のアリヴィア。

それはラクラスの内に秘められた後悔と祈りの象徴であり、記憶と現実、過去と現在が交錯する『心の縦軸』が、静かに表に現れる瞬間でもあります。

舞台となる都市ティラミスは、八つの属性を基盤とした魔導理術の都です。
風・水・光だけではなく、雷以外の八属性全てが、自然科学にも通じる形で応用され、技術として融合されています。

それらを利用して雷を生み出す――そんな『理』が張り巡らされたこの都市の構造は、人間の暮らしと思想を支配する『世界の横軸』として存在しています。

今回描かれたのは、まさにその【縦軸=心】と【横軸=理】が交差する静かな一幕。
整然と設計された都市構造に違和を覚えるメルトの呟きは、そのままラクラスの心の『歪』を映す鏡でもありました。

大きな事件は起きていません。けれどこのお話は、今後の物語を『深く静かに支える礎』となるものです。だからこそ、あえて言葉を抑え、描写に余白を持たせ、静かな空気で包み込みました。

次話では、ストロー博士との再会が待っています。
『記憶』と『魔導石』――交錯する意思の謎へ、一歩ずつ進んでいきます。

続きを楽しみにお待ちいただけたら嬉しく思います。

「理に沈む音」の読みどころまとめ
  • ティラミスの精緻な魔導構造
  • 対話と沈黙
  • 理で組まれた世界と心の歪み
明帆

作品の更新の際には、なろうサイト内に「活動報告」もさせていただいています。よろしければそちらも覗いてみてください。

ホノ

それでは本日もありがとうございました。

wing

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