こんにちは、明帆(@Sweet_Project78)です。
「勉強のし過ぎ」、「パソコンやスマホのしすぎ」、「激しい運動をしている」などで、体の痛みや違和感を感じていることはありませんか?
加齢やケガの他、姿勢の悪さからくる身体の歪み、筋肉疲労など、様々な要因で身体の調子は狂ってしまいます。
「肩こり」、「腰痛」、「関節痛」、「寝違い」、「運動機能低下」、「可動域縮小」などなど、体の不調を和らげ、身体機能の回復におすすめなのが、年齢や世代を問わずご利用いただける「整形外科のリハビリ」です。
整形外科では、リハビリだけではなく、理学療法士による「マッサージ」も受けることができます。
ご近所にあれば通いやすいですが、効果や実感は人それぞれです。
ご参考までとなりますが、「セルフケアの選択肢」としてお役に立ちましたら幸いです。
- 費用が安い(500円前後/1回)
- 医師の診断による確実な根拠に基づく治療方針で運用される
- 知識・技術・良心を兼ね備えた理学療法士(PT)による豊富な治療を受けられる
実は私も、週に1~2回程、整形外科のリハビリに通っています!身体が楽になっていると実感しています
整形外科では、どのようなリハビリが行われるのでしょうか。
1. 整形外科の治療について
整形外科医院とは、次のような病院のことをいいます。
整形外科は身体の芯になる骨・関節などの骨格系とそれを取り囲む筋肉やそれらを支配する神経系からなる「運動器」の機能的改善を重要視して治療する外科で、背骨と骨盤というからだの土台骨と、四肢を主な治療対象にしています。
整形外科では医師(整形外科医)が骨・関節・筋腱(運動器)・手足の神経(末梢神経)・脊椎脊髄の治療を行います。診察による理学所見とX線(レントゲン)やMRI等の検査をもとに診断し、症状や病態にあわせて投薬、注射、手術、リハビリテーション等で治療します。
日本整形外科学会
1ー1. 整形外科の特徴
病院としての役割を担う整形外科。次のような特徴を持っています。
- 健康保険が適用される
- 肩こりや腰痛など軽度の症状でも必ず医師の診断が必要
- 医師だけではなく、理学療法士が行う治療も医療行為
整形外科で行わる治療は、医師法第17条に定められた「医療行為」です。「医学的な技術や判断」がないと人体に危害を及ぼすような危険がある行為をいいます。
そのため、健康保険が適用されます。リハビリによる継続治療が行われる場合には、再診料が1回当たり500円程度と安価です。
1ー2. 理学療法士によるリハビリとマッサージ
リハビリとは「病気や外傷が原因で心・身の機能と構造の障害と生活上の支障が生じたときに、個人とその人が生活する環境を対象に、多数専門職種が連携して問題の解決を支援する総合的アプローチ 」と定義されています。
身体における基本動作機能の回復や維持を行う専門職の「理学療法士」が、医師の指示を受けて「運動療法」や「物理療法」のリハビリ、「マッサージ」を行います。
理学療法士の方は、コミュニケーションスキルが高い方が多いです。そのため、リラックスしてリハビリやマッサージを受けることができます。
- 「運動療法」
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身体の一部または全体を動かすことで症状の回復、運動機能の回復を促すことです。
体操やウォーキングのような全身運動や、つま先立ち・腕の上下運動など部分的な運動などがあります。
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さらに、理学療法士によって次のことが行われます。
- 身体評価
- 治療方針の説明と指導
- 日常生活指導
- 「物理療法」
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「温熱」「寒冷」「電気刺激」など、物理的なエネルギーを利用して症状の軽減、痛みの回復を促すことです。
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物理療法では、次のような治療が行われます。
- ホットパック
- 干渉波
- SSP
- αビーム
- 牽引
- ウォーターベッドなど
- 「マッサージ」
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理学療法士が行なうマッサージは欧米のリハビリテーション医療に由来します。
「神経・筋及び末梢循環へ作用し、治癒または改善を目的とし、手を用いると最も効果的な生体組織を科学的・系統手に操作する方法 」と定義されています。
一方、マッサージ師が行う「つぼ」という概念を持つ中国由来の東洋医学に基づく指圧マッサージと、理学療法士が行うマッサージは根本的に違うものを指します。
2. 整形外科と整骨(接骨)院の違い
整形外科と、整骨(接骨)院の違いは、医療行為による「治療」なのか、医業類似行為である「施術」かの違いにあります。
前述の通り、整形外科では「治療行為」が行われ、整骨(接骨)院では「施術行為」が行われます。
両者の主な違いは次の通りです。
比較項目 | 整形外科 | 整骨(接骨)院 |
---|---|---|
サービス概要 | 治療(医療行為) | 施術(医業類似行為) |
国家資格 | 医師及び理学療法士 | 柔道整復師 |
業務範囲 | 医師の診断が必要。症状や病態にあわせて投薬、注射、手術、リハビリ等で治療 | 外傷による捻挫や打撲に対する施術と骨折・脱臼の応急処置 |
保険適用 | 〇 (全て医療行為のため) | △ (骨折・不全骨折・脱臼・捻挫、打撲、挫傷のみ適用可。骨折・脱臼は医師の同意が必要) |
関係法令 | 医師法第17条 | 柔道整復師法 |
保険適用につきましては、「同一症状」で「医師の同意なし」で、「整形外科と整骨(接骨)院に通う」行為、いわゆる【重複受診】は、柔道整復師の施術料に健康保険は適用されず「実費負担」になります。
また、整骨院と接骨院を【はしご受診】する場合には健康保険適用外となりますので、ご注意ください。
- 日本整形医科学会
- 理学療法士とマッサージ師、リハビリとマッサージの違いは?現役セラピストが分かりやすく解説します(PTOTスタイル)
- 接骨院・整骨院にかかるとき(森永健康保険組合)
3. リハビリの実施期限
病気やケガをして病院でリハビリを受ける場合、国が定めた決まりによって、入院・外来に関わらず実施できる期限が設けられています。
骨折などのケガや、腰痛や五十肩なども含む整形外科的な疾患の場合は「運動器リハビリテーション」と呼ばれ、期限は150日になります。
期限を超えた場合、直ちにリハビリを受けられなくなることはありません。「治療を継続することにより状態の改善が期待できると医学的に判断される場合」に限り継続治療が可能となります。
怪我や痛みの原因を診断できるのは医師のみです。治療方針を決めるためにも、初動対応は「整形外科」受診がおすすめです。
4. 【整形外科でリハビリ】セルフケアのすすめ!まとめ
整形外科と、整骨院(接骨院)の違いを参考に整形外科で行われる治療方法などをみてきました。
本記事をまとめると、次のようになります。
- 費用が安い(500円前後/1回)
- 医師の診断による確実な根拠に基づく治療方針で運用される
- 知識・技術・良心を兼ね備えた理学療法士(PT)による豊富な治療を受けられる
慢性的に感じる体の痛みや違和感を良くするために整形外科を利用してみてはいかがでしょうか。
本日も、記事をお読み下さってありがとうございました。