こんにちは、明帆(@Sweet_Project78)です。
2001年に金融庁が「貯蓄から投資への転換」を提唱してから、株式投資、個人型確定拠出型年金「iDeCo」、少額投資非課税制度「NISA」、ビットコイン等の「仮想通過」、為替取引「FX」など、投資は身近なものとなりました。
身近になったとはいえ、「資産減少のリスクがある」ため、イメージとして資産運用はギャンブルのように感じる方がおられることは様々な調査データからも明らかです。
しかし、少しの先入観と、資産運用の有効活用が理解できれば、そのイメージが変わるかもしれません。
結論から申します。「投資運用はおすすめ」が明帆の答えです。
では、なぜそのようにいえるのか。
本日は、株式投資歴18年の筆者の経験と、直近の投資環境を踏まえて、「上場株式」を例に金融資産の「投資運用がおすすめの理由」について書き綴りたいと思います。
重要なことになりますが、「投資は自己責任」です。当記事の情報は参考までにご活用ください。
- 投資運用は「節税」と「資産形成」の特性を持つことがおすすめの理由
- 投資で最も重要なことは「マイルール」を徹底して守れるかどうか
- 株式投資の基礎知識
- 18年の株式投資経験で得た筆者の教訓
- 株式情報収集で使いたいサイトとテクニック
投資とは、「長期」「積立」「分散」の三大原則で、安定した収益を得ることが目的です。短期で相場の大幅な変動を利用して差益で大きな利益や損失となるのを投機といいます。
投資がギャンブルのようなイメージを持つのは、短期で〇倍みたいな「投機」のイメージが定着しているからかもしれませんね!
1. 投資運用は「資産形成」と「節税」の面でおすすめ
まず、投資運用が持つ「資産形成」と「節税」の特性について、個人型確定拠出型年金「iDeCo」、少額投資非課税制度「NISA」、為替取引「FX」を例にみてみましょう。
「NISA」については、損失はないものとされます。そのため、損失の3年間の繰越控除がないことも覚えておきましょう。
1-1. 「iDeCo」 「FX」 「NISA」の資産形成と節税における優遇
「資産形成」の面では、次のようなメリットがあります。
- 個人型確定拠出型年金「iDeCo」
- 運用益は非課税
- 少額投資非課税制度「NISA」・「つみたてNISA」
- NISAは、年間120万円までの投資の運用益が最大5年間非課税。上場株式や投資信託の購入・積立に利用可
- 「つみたてNISA」は、年間40万円までの投資の運用益が最大20年間非課税。金融庁が定めた基準を満たす投資信託・ETF(上場投資信託)を積立購入
- 為替取引「FX」
- 税率が一定。年間900万円を超える利益を捻出できる投資家にとって非常に有利
続いて、「節税」の面のメリットです。
- 個人型確定拠出型年金「iDeCo」
- 掛金全額が所得控除
- 受取時に公的年金等控除・退職所得控除の対象(原則60歳まで引き出せない)
- 為替取引「FX」
- 年間収支がマイナスとなった場合、日経225先物取引や日経225オプション取引による利益との損益通算可。確定申告をすることでまた損失額がなくなるまで最大3年間に渡り損失繰越可
- 確定申告による。国内証券会社取引がプラスで海外証券会社取引がマイナスであった場合でも損益通算可能
利益と損失どちらが発生しても多くの税制上の優遇受けることが可能です。
為替取引「FX」にご興味をお持ちの方は、次のような証券会社を利用すると安心です。
1-2. 投資によって資産が増えた人は約6割
次に、2021年9月頃、株式会社エイチームのグループ会社である株式会社エイチームフィナジーが運営する「ナビナビ証券」が行った「投資の実態についての意識調査」によれば、投資家うち運用益を得た人が約6割だそうです。
この6割の方のうち、運用益が51万円以上だった割合は実に約3割に上るそうです。
そして、気になる投資先ですが、複数回答可で国内株式(67.9%)、ETF・ETN・REITを含む投資信託(56.0%)、外国株式(26.3%)、ついでFX(22.9%)と続きます。
このように、実績値でみれば、多くの方が資産運用の成果を挙げていることが分かります。
ちなみにですが、投資によって資産が減ってしまった方の割合は15.3%と驚くほど少なかったことも分かっています。
へぇ~。こうして数字でみてみると、「投資」は資産を増やすための一つの手段として真剣に考えることができますね!
2. 投資で最も重要なことは「マイルール」を徹底して守れるかどうか
投資家デビューをするにあたって一番重要なことは「マイルール」を決めて、それを徹底して守れるかどうかです。
これは、実績ある有名投資家から始まり、投資の世界で実績を残してきた誰もが共通して持ち合わせている認識です。
2-1. リスク許容度は人によって違う
マイルールは、「どれくらいまでなら投資元本がマイナスとなっても生活に影響がないか」、「どれくらいまでなら投資元本がマイナスとなっても心が耐えられるか」というリスク許容度を明確にして決定します。
例えば、年齢が若い方が資金や必要な時間を確保できるのでリスク許容度が大きくなりますし、収入や投資可能額が多ければリスク許容度も大きくなります。
2-2. マイルールは何のために必要か
マイルールが必要な理由は、次の通りです。
- 利大損小を実現するため
- バイアス心理に惑わされず合理的な判断をするため
「損切りライン」と「利益確定ライン」。投資においてこのふたつを明確にすることがとても重要です。
2-3. マイルールは定期的に見直す
一度決めたマイルールは都度見直して、最適化する必要があります。
その時の投資環境、法改正、経験から得た知識などを用いて、自身が結果を出しやすい最適解を導き出しましょう!
3. 株式投資の基礎知識
国内株式は、投資家が取り扱う金融商品の中で一番需要が高いものです。そして、今後もこの傾向は続いていくものと思われます。
今後、参入される方に参考になる、知っておきたい基礎知識を紹介させていただこうと思います。
3-1. 株式の運用スタイル
株式の運用スタイルは次の通りです。
- 売買差益(キャピタルゲイン)
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- ハイリスク・ハイリターン
- 短期である程、不安定な値動きになる
- 配当金(インカムゲイン)
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- ローリスク・ローリターン
- 長期的に安定した収入が見込める
- 値下がりしているなら損出しをして買い直すのもあり。節税になる
- 株主優待
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- 企業が力を入れていて、魅力的な優待が多い
- 権利付き最終日(権利確定日の2営業日前)までに株を所有する必要がある
- 値下がりしているなら損出しをして買い直すのもあり。節税になる
「長期」・「積立」・「分散」投資の三大原則も意識して投資スタイルは選びたいですね!
3-2. 株式にかかる税金と納税方法
株式で得た利益は、原則として「申告分離課税」です。給与所得とは合計せずに、分離して税金を計算します。
株式に含み益が出ていれば売却することで利益が確定して、譲渡所得として申告分離課税の対象となり、譲渡益に対して20.315%(所得税20.0%、復興特別所得税0.315%、住民税10.0%)の税金と、証券会社への売買手数料(プランによってはゼロ)が発生します。この税率は、配当所得についても同率が適用されます。
一方、譲渡所得に損失が発生した場合は、証券会社への手数料が引かれた額が手元に戻ります。発生した損失と、確定した利益を通算してもなお損失が残る場合、確定申告をすることで、3年間に渡り所得税の繰越控除が受けられるため、節税となります。
株式の納税方法ですが、配当については税金を差し引いた額を受け取るため手続きは要りません。売却益について、次のような方法があります。
- 一般口座
- 自分で税金を計算して確定申告し、税金を支払う
- 特定口座
- 源泉徴収なし:証券会社が1年間の売買の損益を計算。確定申告や納税は自分で行う
- 源泉徴収あり:証券会社が売買損益を計算し、税金を源泉徴収して納める
- 会社に副業がバレないようにするには特定口座(源泉徴収有り)を選択
3-3. これだけは知っておきたい用語
初めて株式をする際に困るのは、「株式の専門用語」です。覚えておくべき用語を挙げればきりがないですが、いつか慣れてきたときに知っておいて損がないものを厳選して解説いたします。
- IPO(Initial Public Offering)
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- 新規公開株。2017年から2021年に初値取引をした際の勝率は平均で「85%」、2021年の騰落率は全体平均で「52.54%」。勝率と利益率、どちらも抜群の投資方法がIPO投資です。格付け、主幹事などの情報収集が肝。
- IPOは人気が高く、当選確率は1~2%ほど。抽選に当たるためには、応募口数を増やすため複数の証券会社に口座を開設して、そこから申し込む、約8割の株数の割り当てがある主幹事の証券会社から申し込む、口座開設の実績が多い証券会社から申し込む、完全平等抽選の証券会社から申し込むなどの方法がある。
- 差金決済
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- 同一日に同一銘柄を同一資金で「買付⇒売付⇒買付」もしくは「売付⇒買付⇒売付」を行うこと。同一銘柄でなければ取引可能
- 受渡日
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- 約定(取引成立)した日を含めて3営業日目が代金の決済日(受渡日)。受渡日に売却代金が証券口座に入金される
- 配当落ち・権利落ち
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- その期の配当や優待を受ける権利が権利確定日の翌営業日をもってなくなること。権利が受けられない分、株価が安くなったことをいう場合もある。例えば、株価100円で、配当3円を払ったとするなら97円が理論株価となる。株価が下がる可能性が高い
3-4. おすすめの株式優待3社
明帆おすすめの株主優待3社をご紹介します。
生活に役立つものばかり。どれも魅力的ですね♪
4. 18年の株式投資経験で得た筆者の教訓3つ
共感いただける方もなかにはいらっしゃるかも…な教訓です。
- 歴史は繰り返す
- 黒字予想が毎回赤字
- 急激な株安は投資のチャンスになることが多い
- 低位株の定期的なお祭り相場等々
- 投資は時間という資源が多いものが有利
- 年単位のチャートで底を見極め、安い時に買って、高い時に売る
- 決算跨ぎはしないが吉
- 業績が過去最高を更新する、或いは例年赤字が恒例行事。下落のリスク大。
経験者は語る・・・ですね。
5. 株式情報収集で使いたいサイトとテクニック
明帆も使っているおすすめサイトとテクニックをご紹介します。
- 株価検索・株式ニュース
- ちゃーとナビ : 「個別銘柄診断」→「人気銘柄から探す」は有用
- 株探(かぶたん) : 「株価検索」「決算速報」「IRリポート」など有益
- Yahoo!ファイナンス : 「掲示板」の動きのみウォッチ。騒がしくなると…
- 株歴40年超のプロによる推奨銘柄! 【Ad】
- 情報収集テクニック
- 有名投資家のブログ、Twitter、サイトなどを参考(トンピン氏、摩天楼☆にゃっつ☆彡氏など)
- 有名投資顧問の方の動向と過去の値動きを確認(ウルフ村田氏など)
投資では、「マイルールを守ること」と「情報収集」がとても大切です。そのうえで、情報を瞬時に判断して、うまく飛び乗るような行動力もあるとベストです。
6. 投資運用がおすすめな理由まとめ
投資は奥深くあり、筆者も日々勉強中です。
今回の記事で大事なポイントは、次の通りです。
- 投資は、「節税」と「資産形成」の選択肢として考える価値がある
- 投資は、「自己責任」で行う
- 投資は、「リスク許容度」を明確にして決めた「マイルール」を徹底して守ることが大切
長文にお付き合い下さってありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。